神戸市医療産業都市 日本最大級のバイオメディカルクラスター

1998年から神戸市のプロジェクトとして始動し、理化学研究所や大学等の研究機関、神戸市立医療センター中央市民病院をはじめとした高度専門病院群、医療関連企業・団体がポートアイランドに集積しています。

神戸医療産業都市は、2000年に財団法人先端医療振興財団(現:神戸医療産業都市推進機構)と理化学研究所発生・再生科学総合研究センターの設立を契機に形成が始まり、先端医療センター、臨床研究情報センター(現:医療イノベーション推進センター)、クラスター推進センターが開設され、研究から事業化までを支援する体制が整備されました。

2010年には理研計算科学研究機構、2012年および2022年にはスーパーコンピュータ「京」と「富岳」が稼働し、バイオメディカルクラスターとしての機能を強化しています。

さらに2025年には、IBMと理化学研究所が連携し、理研計算科学研究センター内にIBM Quantum System Twoが設置され、「富岳」と同一建屋で稼働を開始しました。同年、神戸大学がポートアイランドに「バイオものづくり共創拠点」が開業予定のほか、民間企業によるレンタルラボ施設の建設も進んでおり、2026年には大和ハウス工業による「DP-lab」、2027年には三菱商事都市開発とアイパークインスティチュートによる「アイパーク神戸(仮称)」が開業される予定です。

これらの新拠点の整備により、神戸医療産業都市における研究・開発・事業化支援の環境はさらに充実し、国内最大級のバイオメディカルクラスターとしての機能強化が期待されています。